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プロジェクト

電子カタログ&ECサイトListillが日々進化中
よりフィットするEコマースへ!!

2021年6月にリカケンホールディングスグループのDX戦略の中核としてリリースされた「Listill」


名前の由来の通り、研究者の皆様の、「Still=さらに、より一層」を可能にする「List=一覧表」の電子カタログ&購買システムとして、多くの企業、大学・官公庁へ導入、日々活用いただいております。

開発コンセプトである単一システム上で都度見積り・承認管理・発注・納品まで一括管理が行える点、より多くの商品をListillで購入いただけるよう最大2,000万品目を超える(2024年9月時点)商品カタログの活用がいただける点に好評をいただき、利用者登録作業が追いつかないほど・・・ありがたい悲鳴です。


しかし・・・

お客様ごとに異なるニーズにもっと対応したい

Listill誕生の際の記事にも記載させていただいた拘りである、お客様ごとに異なる購買条件や、承認プロセス、帳票のフォーマット等に対応できる、「いわば、オーダーメイドのECサイトのようなもの」という目標にはまだまだ程遠いと、開発責任者のSと開発担当者のAは眉間にしわを寄せて断言します。


Sは直接企業の購買担当者へ足しげく通い、システムの説明から導入支援、導入後のサポートまでを行う中で、またAは大学・官公庁の営業担当者数十名と定期的にディスカッション、お客様からの要望を踏まえたシステム改修を行う中で、単純な管理の一元化の範囲拡大や、カタログ掲載点数の増強だけでなく、もっとお客様のニーズにフィットしたECサイトに進化させなければという熱い思いを募らせ、日々議論を重ねました。

議論を重ねる中で、SとAの熱い思いがぶつかり合い、どうしても口論に発展することも日常茶飯事でしたが、お客様のことを考えより良いシステムを追求する良い証拠です!

Listillシリーズを4タイプへ増強、購買シーンに合ったチョイスが可能に

お客様のニーズに合わせると簡単に言っても、アカウント毎にカスタマイズしていては、長期の導入期間がかかりすぐにご利用をされたいお客様をお待たせしてしまいますし、システム上の利便性低下、サポートスピードの鈍化に繋がってしまう可能性が大いにあります。

そこで開発チームはお客様や営業メンバーに購買環境や使用パターンのヒアリングを徹底的に行い、Listillを購買シーンに合わせてチョイスできる4タイプに増強することに決めました。

【Listill_カタログ】製品検索をログイン無しで行え、価格、詳細情報、法令情報を迅速に取得、購入申請用のカタログとして利用可能

【Listill_パンチアウト】既に購買システムを導入されている施設へ、2,000万件のカタログより必要メーカーを専用カタログとして、お客様のシステムへAPI連携可能

【Listill_EC】すぐにご利用いただけるECサイトとして、最大2,000万件の商品データベースより多角的に商品検索、購入、データ管理が可能で、承認フローも設定可能

【Listill_購買システム】オーダーメイド購買システムとして、掲載カタログ、承認フロー、システム連携、管理データなど、お客様のニーズに合わせたカスタマイズを行うことが可能

このListill4タイプをベースに、お客様にフィットしたECサイト導入へ近づけましたが、開発チームの探究心は衰えることが無いようで・・・

アカウント毎に価格の制御とマイリストを搭載!

「一般的なECサイトの価格制御ではダメ!アカウント毎に特価や納入価格を制御できるように!」

開発責任者Sが参加したグループ全体の営業責任者との会議で厳しく言及されました。

しかし、数千件のアカウントと約2,000万件のカタログデータを網羅する納入価格のパターンをシステム制御することは容易ではありません・・・


対応方法に苦慮し行き詰っていた開発チームへ、社長より起死回生のアドバイスが、

「餅は餅屋へ!お客様の事は営業が一番熟知しているのだから、営業担当者がいつでも簡単に価格設定ができるような制御システムを開発したらどうか?」

この発想により、開発チームが制御システムを具現化し、これまでお客様のために営業担当者がメーカーへ交渉を重ね、獲得した特価などの値引きをそのままListillへ反映させることが可能となったのです。

また、企業の購買管理者の方より、

「この業界はまだまだ商品マスタが整っておらず、購買システムがあってもなかなか商品がヒットせず困っている・・・」

といった悩みを営業担当者がキャッチし、開発担当者Aへ

研究業界に関わる商品点数は数億から数十億ともいわれ、網羅するのは困難でしたが、上記のお客様のアカウント毎に価格制御ができる機構を活かし、専用のカタログマスタを搭載できる『マイリスト』を即座に実装させました!

安心して購入いただくために!ISMS認証取得

並行して、お客様の情報をお預かりする観点からしっかりとした管理方法の確立にも着手していました。

いくつかの手法が社内で検討されたのち、ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)の第三者認証基準である「ISO/IEC 27001:2013」、「JIS Q 27001:2014」の認証を2021年10月に取得いたしました。

ISMSのサイクルを維持、向上させることでシステムの利便性や掲載点数だけではなく、研究者、購買管理者の皆様に安心してご利用いただくことも、開発チームの拘りです!

欲しいが見つかるECサイトへ!購入履歴や研究分野からリコメンド

「これからは研究者に製品を探させちゃダメだよ!欲しいものが能動的に画面やメールで連絡されるサイトじゃなきゃ選ばれないよ!」

Listill_ECを愛用いただいている国立大学の先生からの厳しい一言が・・・、

確かに業界の電子購買システムは、どれも利用者が購入品をある程度決めてから検索するいわゆる購買サイトで、ファッション業界やプライベートで利用するECサイトのような、気づきを与え購買意欲を高めるようなツールとは大きくかけ離れている状況です。

開発責任者Sは、この指摘を真摯に受け止めると共に、すぐさま開発チームの他にマーケティングチームや営業企画メンバーを招集し、このニーズに応えるべく開発プロジェクトチームを発足し、議論をスタートしました。

直近の計画としては、お客様の購入履歴情報からのお得情報や興味がありそうな関連情報のリコメンド、研究分野に即したトレンド情報などをアカウント毎に発信できるよう開発指針が定められました。


システム的にはいくつかのハードルがありますが、開発チーム一丸となり新しいチャレンジを進めていきますので、これからのListillのバージョンアップにご期待ください!

Listillの普及は、企業理念である「科学技術の発展に貢献し、幸せな未来をサポートする」ことに繋がることを念頭に、お客様のニーズにフィットするプラットフォームへの更なる進化を推し進めて参ります。